植物の名前は万葉集にも登場。面白いものは仏教と深い関係がある。

こんにちは。

植物観察シリーズです。植物の中には、なぜその名前がつけられたのか?不思議に思えるものも存在します。しかも、かなり昔からつけられているものが多いです。

今回は、そういうものに焦点を当て、これはというものを選んでまとめてみました。またそれらが仏教などと深い関係があることも書いていますので、ご参考程度に読んでいただけたら幸いです。

古い歌集には、すでに名前が登場している。

万葉集(7世紀後半から8世紀後半)、古今和歌集(平安時代前期)、新古今和歌集(鎌倉時代初期)など、古くから編纂されている和歌には植物の名前がすでに挙げられています。

木本植物:さくら、うめ、まつ、つばき、はぎ、ふじ など

草本植物:なでしこ、おみなえし、すすき など

今の日本人になじみの深いものもあり、開発がすすんで、身近では見られなくなってしまったものもあるようです。

そういう意味では、社寺や庭園などで、植物を大切に守られているところは、とても意義があると思います。

上記以外に、枕草子(平安時代中期)、源氏物語(平安時代中期)、徒然草(鎌倉時代末期か)の長編物語や随筆には、さらに多くの植物名が記載されているようです。

同定が進み、植物数は桁違いに増えた。

陸上の25万種のうち22万種が被子植物である。シダ植物が1万1千種、被子植物の祖先である裸子植物は800種ほどである。(藻類、草藻類は除く)

もちろん、古来から、植物は存在していたでしょうが、植物学者、研究者の努力によって、様々な種類の植物の名前が明らかにされてきました。

ただ、時代が下るにつれ、こういう和歌を楽しむ素養もだんだん薄れていき、昔に読まれた和歌が今でもバイブルのように扱われていることから、昔の人たちが如何に自然を愛していたかということが予想されます。

まあ、時代の関係もあるかもしれませんが、自然との関わり方が変わってきたと言えそうです。

面白い植物名を挙げてみました

ほんの一部ですが、ちょっと聞いたらなぜその名前がついたのか気になる植物を挙げてみたいと思います。

植物それぞれの情報に関しては、たくさん図鑑やネットに掲載されているので、そちらの方をお調べ下さい。あくまで導入ということで。

不思議な植物名(一部)
名称漢字科名主な特徴名前の由来等
ウラシマソウ浦島草サトイモ科肉穂花序は葉の下につき大型の仏炎苞(濃紫色)に包まれる肉穂花序につく細長いひも状の付属物を、浦島太郎の釣り糸に見立てたことに由来。
コウヤボウキ高野箒キク科白花
落葉低木
弘法大師の教えで果樹や竹などの植栽を禁じられていたため、高野山の僧は、これをたくさん刈り集め、ほうきを作っていた。
コボウズオトギリ小坊主弟切オトギリソウ科黄花
半落葉小低木
平安時代に晴嵐という鷹匠によって代々受け継がれてきた鷹の傷薬である秘薬を、弟が漏らしたため、その弟を斬り殺したという伝説による。止血剤としても使われる。
ジゴクノカマノフタ地獄の釜の蓋シソ科紫色花
多年草
別名キランソウ。病気を治して地獄の釜に蓋をするということから由来している。諸説あり。鎮痰、解熱、下痢止めに効果あり。
ショウジョウバカマ猩猩袴メランチウム科赤花
多年草 
花が赤いのを猩猩(中国の伝説上の動物のこと)になぞらえ、根生葉の重なりが袴に似ていることから由来。諸説あり。冬季葉が赤色になる。
センニンソウ仙人草キンポウゲ科白花
つる性の半低木(木質の多年草)
果実先端の長い毛が仙人の髭のように見えることに由来。
ヒガンバナ彼岸花ヒガンバナ科赤花
多年草 
秋の彼岸ごろから開花することに由来する。別名色々あり、死人花、地獄花、幽霊花、蛇花、などおどろおどろしい。
ホトケノザ仏の座シソ科ピンク
一年草または越年草
春の七草(コオニタビラコ)とは別種。葉は対生で、その形が仏様がお座りになる「蓮座」に似ているということに由来。
ヤクシソウ薬師草キク科黄花
二年草
葉の形が薬師如来の光背に似ているとする説、かつて薬草(民間薬として皮膚の腫れもの)に使われたことによるとする説がある。
ヤマボウシ山法師ミズキ科淡黄色花
(白く見えるものは総包片)
落葉高木
花の形が比叡山の法師が頭に付けていたものに似ていたことや、この4枚の白い総包片を、頭巾をかぶった法師に見立てたとされる説などがある。
ラショウモンカズラ羅生門葛シソ科紫色花
多年草
平安時代、渡辺綱が京都の羅生門で切り落とした鬼女の腕に、太い花冠をなぞらえたことからついたとされる。

ウラシマソウ(浦島草)

コウヤボウキ(高野箒)

ヒガンバナ(彼岸花)黄色の種

ホトケノザ(仏の座)

ヤクシソウ(薬師草)

ヤマボウシ(山法師)

仏教と深いかかわりを持っていた

少ないですが、思いつくまま取り上げてみました。その名の通りおどろおどろしい由来を持つものがありますが、仏教とその思想にまつわる植物名が多いことがわかりました。

昔の人は仏教に帰依し、死後の世界も普通に受け入れていたようですね。無神思想を是とする人もいますが、そういう人からはこのような名称は想像もつかないでしょうね。

茶道は「禅」と深いかかわりがあり、華道は古代アニミズムから、仏教伝来後は供花から由来すると言われています。

どちらの「道」も宗教云々というより、神への畏れというか、自然に対する感謝なくしては成り立ちえないでしょう。

おわりに

なんか話が胡散臭い方向になってきましたが、文化的素養は昔の人の方が優れていたということを感じます。

神や自然に対する思いがだんだん欠けてくるにつれて、良い和歌が歌われない事につながってしまったような気がします。

植物の名前にそのままおどろおどろしい名前をつけてしまう昔の人の感覚は、とても斬新だと思います。それほど自然が身近だったのではないかと思います。

スティーブ・ジョブズ氏も「禅」に傾倒し、デザインの根幹にも用いられたという話があります。

自然界もスティーブ・ジョブズ氏もディテールを大切にしている

正しい思想観を持ってる人間の業績のほうが、無神思想の人よりも、数倍世の中に認められていくものであると言えると思います。

今後も植物観察から感じたことを書いていきたいと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!!

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参考:Wikipedia、日本財団

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