日本の美しい森林の、自然な姿と人為的な姿の違いとは?

こんにちは。

普段、自然と触れ合う仕事についていると、色々学ぶことがあります。実体験からの学びが一番身につきますが、学問的な内容もまとめてみたいと思いました。

こうしてブログへ投稿することで、自分の頭の中の整理にもなるかもと思いましたので。

森林への興味

森林の勉強は高校あたりから始めまして、以来学習と仕事とで深く関わってきました。

畑作業にしても、土づくりは森林の土壌などを大いに参考にしますし、生態系を学ぶにはもってこいのフィールドです。

自然の観察ガイドを目指して、以前森林インストラクター資格試験を受けましたが、全科目合格にはなりませんでした。何度か挑戦したのですが、根気が続かなかったこともあり、距離を置いておりました。

しかし、そこで勉強した内容はとても役に立ったので、それから得られる知識がほとんどですが、少しずつまとめて投稿していきたいと思います。

こういう内容は、いろんな公的機関が出しているので、このブログはあくまで参考程度にしていただき、正確な情報を得たい場合は、複数の情報を集めていくことをお勧めいたします。

森林が成立するまでの流れ

ある場所に存在する植物の種類や構造が、時間の経過とともに変わっていく過程のことを「遷移」といいます。

一次遷移と二次遷移

遷移には二種類あります。

【一次遷移】 火山の溶岩流上や隆起してできた新しい島のように、種子や根などの植物の繁殖器官がまったくないところから始まるもの。

乾燥裸地からの「乾性遷移」、湿潤貧栄養地からの「湿性遷移」と、系列に分類があります。

【二次遷移】 山火事や伐採などの跡地で、植物の繁殖器官が残っている状態から始まるもの。一次遷移よりも土壌が発達しているので、進行が早くなります。

遷移樹種の特徴

遷移はだいたい以下のように変化していきます。

草原 → 一年生草本 → 多年生草本 → 陽性低木 → 陽性林 → 陽陰混交林 → 極相林

この変化の初期段階の植物を「先駆種」といい、最後に到達する群落を「極相種」といいます。

【先駆種】特徴として小さな種子がたくさんつくられ、風により遠くまで分散されます。種子の寿命が長く、生長が早い。

この種には「陽性植物」が多いです。陽当たりを好み、耐陰性が弱く寿命が短い。

【極相種】種子が少量で、大きく重いため、分散範囲は狭いです。生長は遅い。

この種には「陰性植物」が多いです。耐陰性があり、多種との間に強い競争能力をもつため、しっかりと生長し寿命が長い。

コウヤボウキ

到達する森林の姿は変わる

遷移の最終段階を極相といいますが、そこで何も変化が起きなくなるわけではありません。

自然に起こる災害や、人為的な手入れによって姿を変えることがあります。

自然による変化

台風、洪水、雪、山崩れ、地滑り、火災などによって破壊されることがあります。これを「攪乱」といいます。

火災や台風は甚大な被害になる場合がありますが、生態系にとっては必要性があるようです。

例えば、火災時の高温によって種子が飛散して繁殖するものがあったり、その地域の樹種の世代交代を進める要因になったりしているようです。

この原因によって起こる森林内の穴状の空間を「ギャップ」といいます。これが小さいと、高い木が空間を埋め、大きいと陽性植物が生長していきます。

極相ではこの部分的再生が繰り返されるため、パッチ(つぎあて)状のモザイク構造になっています。

人為的な変化

人工林で、施業をしているところでは、大きな木はチェーンソーで伐採されることがあります。こういう木は、材木としての価値が高く、所有者や林業家の貴重な収入源になるようです。

人間活動の目的によって森林の姿は変化します。収穫物を主とした林(竹林、梅林、椿林、果樹林、薪炭林などの多く)は里山の近くに存在するものですが、極相状態を人為的に抑えている姿になります。

人為的な撹乱と言えるかもしれませんが、適切な管理のもとに行われているところの景色は、人の目を和ませ、懐かしい気持ちにさせてくれるので、「美の活動」と自分は表現したいと思います。

チェーンソーによる切断面

まとめ

このように、森林の姿は変化しますが、そういう生態的、人為的な活動をすべてひっくるめて、日本の美しい森林や里山の景観が作られている、ということを理解していただけたら有難いと思います。

今回は森林の成立のことと、遷移についてなど簡単にまとめました。もっと色々詳しいこともあるでしょうが、参考程度に読んでいただきたいと思います。

しばらくはこの森林のことについてまとめていきます。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました‼

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