植物と海の関係~スナメリの生態について まとめたこと~

こんにちは。

久しぶりの投稿です。

追記11月20日~隅田川でスナメリが発見されたとか?

今回は、海の生態系の一部について取り上げてみたいと思います。自分は植物と日常的に関わっていますが、島や沿岸部の環境は、周辺の海と密接な関係があり、この周辺環境が海の生態系にも大きな影響を与えています。

そういう意味で、海のことも知っておきたいと思い、最近といっても少し前の情報ですが、調べてみたことを書いてみたいと思います。

沿岸生態系の頂点に位置する「スナメリ」

スナメリという生物をご存知ですか?見かけた方も多いかもしれません。沿岸部で発見しやすい小型の鯨類です。古くは、1709年刊行の「大和本草」に「滑魚(ナメリ)」として紹介されるほど、昔から人々に親しまれていたようです。

自分も何度も見たことがあります。船の上から見ると、泳いでるスナメリの背中だけがぽよんと出てきて、なかなか愛らしい姿です。

また、座礁した個体にも何回か遭遇しました。子供から成獣までいましたが、腐敗した臭いがものすごく、それで発見することが多かったです。発見した後は、NPO団体の方や水族館の方に連絡して調査確認後、持ち帰ってもらいました。

スナメリの生態について、少し表にまとめてみました。

スナメリの生態(概要)
種目鯨目ネズミイルカ科 小型ハクジラ類
体長2m以下  新生獣は75~85cm
外見的特徴嘴(くちばし)はなく、頭部は丸みを帯びる。背鰭(せびれ)を持たず、細長い体型。 背中の正中線に沿って高さ2,3cmの角質化した小突起が密生している。体色は灰色、頭部に若干模様がある。
カタクチイワシ、コノシロ、サッパ、サヨリ、ダンゴイカ、ニベ、ボラ など
生息地沿岸部の水深50m以浅に多く生息する。そのため釣り人や、漁業者、シーカヤックを楽しむ人などの目にとまりやすい。
分布域仙台湾が分布の北限海域
スナメリは遺伝的に異なる少なくとも5つの集団にわけられるとされている
仙台湾~東京湾
伊勢湾・三河湾
瀬戸内海~響灘
大村湾
有明海~橘湾
移動5頭以下の群れが多いが、20~30頭の大群で移動することもある
保護国際的にはワシントン条約の附属書Ⅰに記載 学術目的以外は取引が規制されている
日本では水産資源保護法により、捕獲、所持が禁止

分布域

これらは、「海洋と生物」という生物研究社出版の210,211号に掲載されている内容を参考にしました。少し前の情報ですが、専門の方たちが研究発表された内容を自分なりにまとめてみたものです。

スナメリは、沿岸生態系ピラミッドの頂点に位置し、生物多様性の絶妙なバランスの上に存在しています。したがってスナメリの生態を識ることは、その地域の生態系特性を理解する上でも重要であり、また生態系の健全性をはかる一つの指標を与えてくれます。

沿岸海域で起こっている問題

全部の海域で起こっているかは断定できませんが、自分にとって身近な瀬戸内海では、1970年代より2000年代にかけて、個体数が低下しているらしいです。

考えられる原因は、化学物質による環境汚染、漁業による混獲、海砂の過剰採取や埋め立てによる環境変化が挙げられています。特定はされていないようですが、人間活動が影響を与えていることは間違いないようです。

国内では、1951年に日本国内における水産資源の保護と漁業の発展に寄与することを目的に制定された、「水産資源保護法」によってスナメリは保護されています。

たまに、何らかの原因で海岸や河川で打ち上げられた個体がニュースになったりしますが、これをストランディングと言って、鯨類などが生死を問わず座礁・漂着することを指します。また、普段いるはずのない川などに迷いこむことも意味するようです。

スナメリは、捕獲が禁止されているため、このようなストランディング個体は、解剖などにより色々な情報を得ることができる貴重な資料となるようです。

ピラミッドが崩れるのは、淘汰か人為か?

地上の動物では、ライオンやトラなどの肉食獣、鳥類のワシ・タカ類がその生態系のピラミッドの頂点にいるのではないかと思います。これらの種は先にも書きましたが、絶妙なバランスで支えられているため、ピラミッドのどこかに問題が起こると、たちまち頂点から崩れ落ちてしまいます。存続すら危ぶまれるところです。

もちろん、自然界の摂理で淘汰される場合もあるかと思います。しかし、人為の場合も少なくないのではないか?いずれにせよ、その種を保護していくためには、やはりそこの生育環境の保全が一番大事になってくると思います。

今年の2月にはノルウェーで打ち上げられて死んだクジラの胃の中から、30枚のポリ袋が見つかったというニュースがありました。人間の生存活動によって排出された異物が、自然界を脅かしているという端的な例だと思います。

天に向かってつばを吐くか、下を向いてゴミを拾うか

自分は、よく海岸線や護岸を歩く事がありますが、切れた釣り糸、ルアー、パンのポリ袋、たばこの吸いがら、空きペットボトル、空き缶など、ちょっと歩いただけでも様々なゴミが落ちているのを見かけます。

観光に来た人は、その場限りなので、ちょっとのことだからと言って、ポイ捨てするのでしょうが、それが回りまわって海の生態系をかく乱し、そこの魚類の生存量を減らし、最近魚が釣れなくなったと嘆いているとしたら、まさに「天に向かってつばを吐く」とはこのことだろうな~と思ったりします。

なので、最近自分はゴミ拾いから始めています。ちょっとしたことですが、一つのムーブメントになったらいいなと密かに思っています。

まとめ

スナメリの興味からいろいろ書いてみましたが、一人でも多くの人に、あのかわいい姿をみてもらえたらいいなと思います。一方で人間が生存活動する上において必ず発生するゴミというものに、自分ももう少し真剣に取り組まないといけないなあと改めて感じております。

自然界の分解者が分解できないものを作ってしまった人間は、それらを回収して自然に影響を与えないようにする義務があるのではないかと思います。しかし、人間はいつかそれを実現できるだけの潜在能力があると信じています。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!!

参考

スナメリを調査された水族館紹介  
名称(50音順)所在URL
アクアワールド茨城県大洗水族館茨城県http://www.aquaworld-oarai.com/
海遊館大阪府http://www.kaiyukan.com/
鴨川シーワールド千葉県http://www.kamogawa-seaworld.jp/
神戸市立須磨海浜水族園兵庫県http://sumasui.jp/
下関市立しものせき水族館「海響館」山口県http://www.kaikyokan.com/
鳥羽水族館三重県http://www.aquarium.co.jp/
名古屋港水族館愛知県http://www.nagoyaaqua.jp/
のどじま臨海公園水族館石川県http://www.notoaqua.jp/
マリーンパレス水族館「うみたまご」大分県https://www.umitamago.jp/
マリンピア松島水族館
(2015.5.10閉館)
宮城県http://www.marinepia.co.jp/
マリンワールド海の中道福岡県https://marine-world.jp/
南知多ビーチランド愛知県http://www.beachland.jp/
宮島水族館広島県http://www.miyajima-aqua.jp/
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