希少野生動植物を捕獲して資金源にする共謀罪について

こんにちは。

前回、共謀罪の森林法の解釈について書きました。

今回は、自然にかかわることとして、「種の保存法」について見ていきたいと思います。

種の保存法 共謀罪に関わる行為

種の保存法

国内外の絶滅のおそれのある野生生物の種を保存するため、平成5年4月に「絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律」(種の保存法)が施行されました。種の保存法では、国内に生息・生育する、又は、外国産の希少な野生生物を保全するために必要な措置を定めています。

(環境省HPより引用)

レッドデータブックとか、絶滅危惧種などの言葉がたまにニュースで流れたりしますが、それは、この法律に関連する用語だということです。

この法律には、我が国に生息する希少種と、外国産の希少種と、保護の対象に二つの体系があります。

種の保存法施策体系(環境省の表より一部抜粋)
種別国内希少種国際希少種(外国産)
対象レッドリスト・レッドデータブック指定種ワシントン条約附属書Ⅰ掲載種
二国間渡り鳥等保護条約(協定)通報種
種数208種789分類
個体等の取扱規制・捕獲等の禁止(9条)
・譲渡し等の禁止(12条)
・輸出入の禁止(15条第1項)
・販売目的の陳列又は広告の禁止(17条)
・譲渡し等の禁止(12条)
・輸出入時の承認の義務付け(15条第2項)
・販売目的の陳列又は広告の禁止(17条)

共謀罪の解釈によると、種の保存法を犯す行為は、「その他資金源犯罪」に分類されて、その処罰対象とされる行為は、上記の9条の「国内希少野生動植物種の捕獲等」が該当するそうです。要するに、捕獲を計画、準備行為をした段階で罰せられるということでしょう。

希少野生動植物種とレッドリスト

国内希少野生動植物種は、ほ乳類9種、鳥類37種、は虫類7種、両生類11種、魚類4種、昆虫類41種、陸産貝類17種、甲殻類4種、植物78種の、計208種になっています。

国内希少野生動植物種一覧:環境省HP

詳しく見ると、クメジマボタルなど、今年(平成29年)に指定された生物もいるのですね。

種の保存法では、レッドリスト(絶滅のおそれのある野生生物の種のリスト)の一部が希少種として指定されています。

レッドリスト

①環境省では、日本に生息する野生生物について、生物学的な観点から個々の種の絶滅の危険度を評価し、レッドリストとしてまとめています。動物については、哺乳類、鳥類、両生類、爬虫類、汽水・淡水魚類、昆虫類、陸・淡水産貝類、その他無脊椎動物の分類群ごとに、植物については、維管束植物、蘚苔類、藻類、地衣類、菌類の分類群ごとに作成しています。

②29年3月に、魚類、サンゴ類、甲殻類、軟体動物(頭足類)、その他無脊椎動物の5分類群について取りまとめた環境省版海洋生物レッドリストを公表

最新版は、レッドリスト2017として平成29年3月に公表されています。絶滅危惧種が、①では合計3,634種であり、②では合計56種となっていて、①と②のレッドリストを合わせると、環境省が選定する我が国の絶滅危惧種は、合計で3,690種ということです。

環境省レッドリスト2017 PDFファイル

環境省版海洋生物レッドリスト PDFファイル

おわりに

いろいろ調べてみましたが、レッドリストは、最新版が今年に発表されていることは知りませんでした。結構最近に公表されたのですね。このリストを調査する人も、まとめる人も大変な作業をされているなと敬意を表します。

種の保存法に指定されている208種の生物について、把握し、それらを捕獲し、資金源に充てようとする人たちが現れるかどうかわかりませんが、共謀罪に限らず、法律は範囲が広くなるほど、細かくなるほど、抜け道が出てくるような気がします。

「人が見ていなくても悪いことをしない人間」が少しずつ増えて、「今日悪いことをしたら明日発覚する」世の中になれば、犯罪も激減するのではないかと思います。でも、だんだんその世界は近づいているようです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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