保安林で松茸を盗り、運んだり火をつけたりは共謀罪犯罪

こんにちは。

約1ヶ月前に共謀罪が審議され(充分かどうかはともかく)、7月11日に施行されました。自分も飲み込みが遅いため、どんな内容だったか振り返るために少しまとめてみました。森林法のことも出ていたので、まあ他人事ではないなと感じているところです。

共謀罪とは何なのか

正式には、

日本の組織的な犯罪の処罰及び犯罪収益の規制等に関する法律(通称:組織犯罪処罰法、組織的犯罪処罰法)の「第二章 組織的な犯罪の処罰及び犯罪収益の没収等」に新設する「組織的な犯罪の共謀」の罪の略称。

と言われるものです。

その当時の新聞各紙が伝えています。

組織犯罪処罰法改正案は、犯罪を計画段階から処罰する「共謀罪」の趣旨を含む法案である。

罪を犯した「既遂」後に処罰する日本の刑事法の原則を根底から覆す内容の重要法案

(東京新聞6.15)

今回、テロ等準備罪は適用対象を重大な犯罪の実行を共同の目的とした「テロリズム集団その他の組織的犯罪集団」と条文に明示。

凶器購入の資金調達など「実行準備行為」を新たな要件に加え、犯罪の合意を「共謀」から「計画」に言い換えた。

その結果、組織的犯罪集団の活動として、2人以上で具体的で現実的な犯罪計画を作り、計画に基づいた準備行為があった時点で、初めて処罰できるように要件を厳しくした。対象犯罪は277。

(毎日新聞 6.15)

共謀罪法案は、犯罪を実行に移した段階から処罰する日本の刑事法の原則を大きく変える内容で、過去3回廃案になった経緯がある。

政府は今回、「テロ対策」を強調し、国際組織犯罪防止条約の締結に不可欠だと説明したが、国連の特別報告者が「プライバシーや表現の自由を制約するおそれがある」と懸念を表明。

(朝日新聞 6.15)

過程からたどってみると、犯罪を犯した「既遂」、その手前の「未遂」、道具類の入手などの「予備」までが現行法の処罰対象範囲だったのが、これに今回の共謀罪の主眼である「準備行為+計画」が加わることで、処罰対象範囲が広がったということです。

(NHK 解説委員室サイトを参照)

共謀罪で取り上げられた森林法に関わる行為

森林法では、保安林の項目があります。保安林とは、以下の目的達成のために指定される森林です。区域によって農林水産大臣、都道府県知事が指定し、項目次第で環境大臣と協議するものがあります。

  1. 水源かん養
  2. 土砂流出防備
  3. 土砂崩壊防備
  4. 飛砂防備
  5. 防風
  6. 水害防備
  7. 潮害防備
  8. 干害防備
  9. 防雪
  10. 防霧
  11. なだれ防止
  12. 落石防止
  13. 防火
  14. 魚つき
  15. 航行目標
  16. 保健
  17. 風致

自分が管理の仕事をしているところは、島嶼部で魚付き保安林になります。水面に対する森林の陰影の投影、魚類等に対する養分の供給、水質汚濁の防止等の作用により魚類の生息と繁殖を助けるものです。

ここでは、立木の伐採や土地の形質の変更などする場合、都道府県知事に許可をもらえるよう、色々申請書を書かないといけません。相手の役所の方も机上での確認がメインですが、これはどうか、あれはどうかと突っ込んで聞いてきます。

しかも、当事者同士の癒着を防ぐために、3年経つと新しい担当者に変わり、一から説明し直すこともしばしばあります。

色々な法律に守られているから、その範囲内で、仕事ができたり、快適な生活を送れるわけですが、特殊行為を始める場合は、逆にそれらがハードルになりますね。

そう考えると、共謀罪の文書とか考えるのも、やはり公務員官僚のお偉方でしょうが、色々なことを考えないといけないんだなと思います。

処罰対象になるであろう案件

共謀罪では、具体的に以下の行為を処罰対象にしています。

  • 保安林の区域内における森林窃盗
  • 森林窃盗の贓物(ぞうぶつ)の運搬等
  • 他人の森林への放火

例えば、この内容を予想してみます。

松茸を無断で採り、それを売りさばき、テロ行為の資金源にしようと誰かが考えたとします。

逆に、まず何故テロを起こすか?が話し合われるでしょうか。相手は誰か?いつ、どこで、どんな規模で、…等決定され、じゃあその資金をどう調達するか?になる。

銀行強盗か、ハイジャックか、誘拐か、等々、とにかく普通に働くことは考えないと思います。

すると、その中で、キノコを採ろうとか、竹や、大きな木を伐採して高く売ろうとか考える人間もひょっとしたらいるかもしれない

これが計画と準備行為に当てはまるのでしょうか?

この「かもしれない」という判断が、いつ、どのようになされるのか。警察か、公安か、それとももっと上の決定者か、分かりませんが。その方たちの善悪の基準値が重要なポイントになるのでしょう。

犯罪を未然に防ぐのと、人々の思想の自由を奪う(監視される)のと、なかなか判断が難しいかもしれないですが、凶悪犯罪が減る方向に向かうのが目的だと思いますので、そこを外れないよう、これから注視していかないといけないなと思います。

おわりに

自然は人間のためのものではありません。ましてや、犯罪で自然が犠牲になることほど悲しいことはないです。

生きとし生けるもの全てが、自然界の恩恵に預かることができるように、人間は何をすべきかを自分で考えて行動する必要があると思います。

ちょっと真面目に考えてみました。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

参考、引用:wikipedia、林野庁

~~~~~~~~~~

スポンサーリンク
レクタングル大
レクタングル大
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
スポンサーリンク
レクタングル大