植物(野菜等)の虫媒花、風媒花を種類ごとにまとめてみました

こんにちは。

植物を通して、色々考えていくシリーズです。最近、自然界の変化について、話を聞く機会がありましたので、少し書いてみたいと思います。

豊かな自然なのにミツバチが見当たらない

自分が働いているところは、自然が豊かです。農業もしていますが、自然肥料、無農薬の農法で栽培されています。樹木や果樹も、虫対策に基本的に殺虫剤などは使用していません。

従って、畑や果樹から収穫して、その場で食べても残留農薬のことは全く気になりません。しかも香りが強く、野菜でも甘みがあり、味が濃く感じます。自然界の作品をいただくという感動を味わえます。

しかし、先日養蜂家の方と知り合いになり、環境を見てもらったとき、これだけ自然が豊かなのに、ミツバチが見当たらないという指摘を受けました。ミツバチは、昔は田舎や自然のあるところには、必ず見かける生物だったようですが、現在は、残念ながら、様々な要因で、減少しているそうです。しかも世界中の話だということで、深刻な問題だと感じました。

ミツバチは非常に多くの花を蜜源にしています。また、受粉を手助けするポリネーター(媒介者)でもあります。そのため、ハウス栽培などの作物には欠かせない存在になっています。

植物は、花の受粉を色んな媒介者を通して行っています。その中で、主な媒介形式について調べてみました。

自然界の花は、媒介形式により分類される

虫媒花

虫類,主として昆虫類の媒介によって受粉が行われる花。概して花冠などが美しく,花蜜が豊富で,花粉は大きくて突起があり粘着性をもっている。特に花中に蜜腺が発達していて昆虫を誘引するようなもの (サクラ,アブラナ,ミカン,レンゲソウ) を花蜜花と呼び,比較的に多量の花粉があって花粉自体を昆虫に提供して受粉されるもの (バラ,ケシ) を花粉花という

虫類の主な例としては、ハエ、ハナバチ、スズメバチ、チョウ、ガなどが存在します。

虫媒花の他には、鳥媒花、哺乳類媒花、などがあり、これらは「動物媒花」として分類されます。

これに対して、動物に頼らない戦略の植物も多数存在します。

風媒花

他の動物に依存せず、花粉媒介を風に頼る方法で、広範囲の条件下で受粉を成立させる花。花弁が地味であり、香りも無いものが多い。花粉を多量に生産し、空を飛びやすい形状になっている。この方法を採用している植物種は多く、実用的に重要な植物も少なくない。花粉症の原因となっている種も多い。

この風媒花の他に、水媒花などがあります。

これらの一覧表をつくってみました。

媒介分類による主な植物一覧表〉

虫媒花
科名主な植物名(野菜、花卉、樹木など)
アオイ科オクラ
アブラナ科ナタネ、ハクサイ、カブ、コマツナ、キャベツ、ダイコン
ウリ科キュウリ、スイカ、カボチャ、ズッキーニ、トウガン、ニガウリ、メロン
ウルシ科ウルシ
キク科シュンギク、レタス、ヒマワリ、タンポポ
サトイモ科サトイモ
ショウガ科ショウガ、ミョウガ
セリ科ニンジン
ネギ科ニンニク、ラッキョウ
バラ科バラ、イチゴ、リンゴ、サクラ
ヒルガオ科サツマイモ
マメ科サヤインゲン、ソラマメ、シロツメクサ、レンゲ、ハリエンジュ
ミカン科カンキツ類
ラン科エビネ、ネジバナ、~ラン系
風媒花
科名主な植物名(野菜、花卉、樹木など)
アカザ科ホウレンソウ
イネ科イネ、トウモロコシ、ムギ
ナス科トマト、ナス、ピーマン・トウガラシ、ジャガイモ
多くの樹種イチョウ、ソテツ、ブナ、ナラ、カシ、クヌギ、ヤナギ、ポプラ、ヤマモモ、オニグルミ、シラカンバ
鳥媒花
科名主な植物名(野菜、花卉、樹木など)
アオイ科ハイビスカス
アロエ科アロエ
シソ科サルビア
ツバキ科ツバキ、サザンカ、チャ
バラ科アンズ、ウメ、モモ、ビワ
マメ科デイゴ等


《備考》

  • 虫媒花の植物には、鳥媒花のものもあります。(バラ科など)
  • 風媒花の中には虫媒のものがあります。(ナス科など)ハウス栽培のトマト、ナス等は、風の役目を虫が担ったりするようです。
  • 野菜類は、栄養繁殖するものがあります。ジャガイモ、サツマイモ、サトイモ、ヤマノイモ、ニンニク、ワケギ、ラッキョウ、イチゴ、ショウガ、ミョウガなどは、地下茎や根、葉などによる無性生殖で増えることが出来ます。

〈動物媒介者の視覚〉

鳥・チョウ・昼行性のガ・ハチなどは、花を視覚でもって探しています。その際、色の違いをどう見分けているのかが疑問に思います。

実は、動物によって認識できる色が違うようです。昆虫は、赤色は感じられない種類が多いそうです。このため、虫媒花は、黄色・紫が多いのではないかと推測されます。

一方、鳥は、赤色も認識できるため、鳥媒花には赤や朱色のものが多いのかもしれません。このことを反映して、吸蜜性の鳥が多い熱帯地方では、赤~朱色の花が多いですが、温帯地方では、黄色・紫・白の花が多数を占めるようです。

紫外線←  →赤外線

★鳥類、虫類は人間には見えない紫外線が見えます。一方虫類は赤色は見えません。

また、夜行性の動物は、嗅覚によって花の場所を見つけ出すと言われています。

種の散布方法もまとめている記事がありますので、合わせてご覧下さい。

↓ ↓

植物種子の風散布、動物散布など生き残る戦略をまとめました

ミツバチはどこに行ったのか

ミツバチ、特に日本ミツバチは、その蜂蜜が「百花蜜」と言われるように、たいへん多くの花から花粉を集めています。

上記の虫媒花のほとんどが、ミツバチたちの蜜源です。特に主要とされるのが、アブラナ科やマメ科、バラ科、ミカン科の植物だと言われます。セイタカアワダチソウからも集めているようです。

これらは、パイオニアプランツ(先駆植物・・・耕作放棄地などにはじめに侵入する)や果樹、野菜が多いので、人里でよくミツバチを見かけるのは、そういう理由からでしょう。

そういう人間と、密接な関係を持っているミツバチが減っているというのは、由々しき事態です。自然界は虫媒花の植物が圧倒的に多いらしいので、今後どのような環境の変化が現れるのかを注視しないといけないなと思います。

植物は国を越えてつながりがあります。こんな記事も書いておりますのでご覧いただければと思います。

↓ ↓

日本の森林分布と朝鮮半島 38度線の意外なつながり

最後まで読んでいただき、ありがとうございました‼

参考:wikipedia

サイエンスウィンドウ 2008 9月

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